この記事ではAfter Effectsの煙の表現を作っていきます!
使うエフェクトは標準エフェクトのみです。

作り方は以下の通り。

煙を作る6ステップ
  1. 平面レイヤーへフラクタルノイズ
  2. レイヤーを複製
  3. フラクタルノイズをルミナンスキーマットで抜く
  4. 2つのレイヤーをプリコンポーズ
  5. 背景の作成
  6. 煙のプリコンレイヤーへ「CC Particle World」「ミディアン」「CC Vector Blur」をかける

それでは作って行きましょーー!!

平面レイヤーへフラクタルノイズを掛ける

新規平面レイヤーを作成(Ctrl +Y)し、「フラクタルノイズ」を適用します。

フラクタルノイズの設定は以下の通り。

  • ノイズの種類:スプライン
  • トランスフォーム 〉乱気流のオフセット 〉時計をaltを押しながらクリック:[0,time*-400]
  • 展開をalt押しながらクリック 〉time*10

乱気流のオフセットで、設定したのは、[x軸,y軸]です。もやもやが上昇していく感じになります。

展開の「time*10」は1秒間に10°動くよというエクスプレッションです。
エクスプレッションは、プログラミングのようなものです。

レイヤーを複製

先程作成したモヤモヤレイヤーを複製します。
複製したレイヤーの設定を少しいじります。

設定は以下の通りです。

  • フラクタルの種類:ストリング
  • コントラスト:140
  • 明るさ:-10.0
  • トランスフォーム 〉スケール:50
  • 複雑度:6.0

フラクタルノイズをルミナンスキーマットで抜く

ルミナンスキーマットで上図の用に煙で煙を切り抜きます。


2つのレイヤーをプリコンポーズ

2つのレイヤーを選択してプリコンポーズ(Ctrl+alt+C)します。


背景の作成

次は背景です。背景はお好きなものをお作り下さい。

僕は平面レイヤーに4色グラデーションを掛けました。
すると↓こんな感じの背景ができます。

煙のプリコンレイヤーへ「CC Particle World」「ミディアン」「CC Vector Blur」をかける

CC Particl Worldを掛けます↑
すると↓こんな感じになります。ちょっと丸が強いので、調整していきます。


パーティクルワールドをぼかしていきます。
設定はこの通りです↓

  • ミディアン 〉半径 〉51
  • CC Vector Blur 〉Amount 〉76
  • Ridge Smoothness 〉40くらい
  • Map Softness 〉2くらい

ミディアンは指定した半径内のPixelの色をぼんやりさせ、水彩画チックにするエフェクトです。煙のくっきり感を柔らかくします。

ベクターブラーは、タイムラインに配置した他のレイヤーを使用してイメージをぼかしたり変形させるエフェクトです。

値はお好きなように調整下さい。

以上完成です!

パイプはフリー素材です。シルエットACさんから拝借しました。
有難うございました。